薫「こんにちはー」
『お遊び倶楽部』に着き、お店の店員さんやホストに挨拶をする。
「かおちゃん、今日早いんじゃない?」
薫「遅刻ばっかりじゃないんだよ♪」
「いい子じゃん(笑)」
薫「あはは(笑)」
〜♪〜♪
私と店員さんが他愛もない話していたとき、携帯が鳴った。
「かおちゃん、携帯」
薫「うん……」
予想通り。
“山田拓海”だ。
しかも、メールじゃなくて電話。
…そー言えば、未だに拒否っていない(汗)
出ない訳にもいかず、通話ボタンを押す。
拓海《薫ちゃん?》
薫「はい。薫ですけど…なんですか?」
拓海《……今日、会えない?》
薫「あー…い、良いですよ…」
拓海《よかった。大切な話があるんだ…》
薫「は…い」
拓海《じゃあ、夜9時に南岸公園で》
薫「……わかりました」
…どーせ告白でしょ。
体目当てとか…?
また断らなきゃ。。。
「かおちゃん!店開けるから準備して!」
「あっ…はい!」
──その日、拓海さんは店に来なかった。
慎「今日は、あの金持ち来ないんだな?」
薫「うん…今日、先に上がるね!」
慎「あぁ…」
急いで店を出た。
もちろん、南岸公園に向かう。