bearの帰り、あたし達は大型トラックと追突事故を起こした。
一瞬の出来事で何が起きたか全く覚えていなかったけど、ただ熱いっていう事は覚えてる。
幸い、あたしとお父さんは大きなケガなどはなく元気だった。
ただ…
お母さんだけはダメだったみたい。
生きてるけどさ、あたしに"どちらの娘さん?"って言ったんだ。
ついさっき、約束結んだばっかりなのにあたしの存在は彼女の中から消えていた。
お父さんの事も、他の事も全て覚えてるのに、自分が"大好きだよ"って言った娘の事……
ワスレチャッタンダ――。