親父、って呼ばれだして、何年になるかなぁ(笑)
父親になったのは、24年前になる。子供ができたと、彼女から告げられた? 子供ができたら、結婚しようって、言ってたから、問題はなかったけど… ただ、経済的に苦しかった。自営だったから、安定した収入がなかった。ないときは借金しないといけなかったし、ね(笑)
彼女は生むって決めてた。一度堕胎したことがあるから、もう、人殺しはしたくないって決めていた。
結婚を決めた、なんとかなるだろうしね(笑)
毎週末は、彼女の約100キロ離れた実家まで通った。長男が生まれた、ドア越しにいた。赤ん坊とは、よく言ったもんだと感心しながらも、父親の実感はなかった。
退院して、初めて我が子を抱いた。本当にどうしたらいいか?と思うくらい、恐る恐るだった。
その後は母乳をはなさない食欲でみるみる大きくなった。
四ヶ月で倍になり、半年には8キロオーバーで、抱くのが重い。我が子じゃないなら、置いてきぼりしたいくらい、小柄な妻は背負って階段上がるのが大変だった。
そんな長男は将来、関取になるかなって、家族で言われるほどデブだったが、10ヶ月で歩きはじめた。
おっぱいは相変わらず放さなかった。もう一年になるねって、妻がそろそろ断乳かなって(笑) まあまあ、そのうちやめるよって言ってたら、ある日突然だけど、おっぱい離れした(笑)
妻は地方公務員で、半年で職場復帰した。
長男は生後半年で他人に預けられた、我が子の成長の様子を目の当たりにできないことにどこか、不満とも苛立ちとも言えない感じをいだいていた。
半年たったころ、実家から、引っ越しした。世に言う嫁姑問題だ。私は妻の味方をした。母を一人残しての引っ越しだった。 母の悲しみは理解できたが、どうしようもなかった。母方の親戚からは、非難があがった、私は黙って受け入れるしかなかった。
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