スカバンの番外編です。
頭の中では登場人物の細かい設定とかエピソードとかあるんですけど、なかなか書けないので軽く…詳しい人物紹介とか書いた方がいいかな?
たいした話じゃないですが暇つぶし程度にどうぞ
――3年前
「よっしゃあ!勝った!」
体育館に響くボールの音。声援は歓声に変わり、シュートを決めた俺に群がるクラスメイト。
「翼!さすがやな!」
「当たり前や!俺は唯一体育だけできるねんもん!」
「それ自慢か?」
俺の自慢は友達の多さと体育の成績!目標はこの自慢にギターって加えられるようになること!!
小6のとき、父さんのを勝手に触ったのがギターとの最初の出会いだった。始めは怒られた。あれは父さんの“宝物”だから。母さんとの“思い出”がつまってるから。
父さんと母さんは高校生の時に出会った。母さんは美人で何でもできて、父さんはベタ惚れだったらしい。二人が結ばれたのは父さんのしつこい努力の成果だ。
そしてその時の父さんの武器がこのギター。
俺が喜んでいる間に体育館の向こう側の女子の間でも歓声が上がり、振り返って見る。
その歓声の中心にはやっぱりあいつ。
美弥がいた。