『こっ……これは?』
夏目は渡された資料を見て驚きを隠せずに資料を作った春野の方に眼を向けた。
『被害者達の資料ですよ』
夏目の視線に気がつき春野が答えた。
『凄いでしょ♪』
突然白雪が横から入ってきた。
『何故お前が威張ってるんだ』
『何故白雪が威張っている』
夏目と秋山が同時にツッコミを入れた。
その後、秋山が少し顔を赤らめて質問。
『…で…被害者達から何かわかりそうか?』
(秋山、なんで顔が赤くなってんだ)などと疑問を持ちながら夏目はリストを見る。
『資料を見ると思うんですけど被害者の方々は、全員女性ですよね』
『確かにな』
夏目も資料を見て気ずいた。
『他に共通点とかないのか?』と秋山が資料を奪い取った。
『それを今探している』夏目が答えると秋山は夏目軽く睨み
『私はお前に聞いているんじゃない…春野に聞いている』
『なんだと』
『私は、男となすびが大嫌いなんだこうして会話してやっているだけでも有り難く思え』
完璧に喧嘩ムードの中に白雪が乱入。
『喧嘩は駄目だよ夏ちゃん! それよりチーム名を発表しま〜す』
『チーム名ですか?』
『チーム名?』
『………?』
春野、夏目、秋山が白雪の方を見た。
白雪がしばらく静かだったのはチーム名を考えていたのか…と夏目は少し苦笑しながらチーム名の発表を待つ。
『チーム名は………白雪ちゃんと愉快な仲間た…』
『却下だな』
『却下です』
『却下』
夏目、春野、秋山の3人は同時に答えた。
『ひどっ』
白雪がチーム名を考えている内に3人はまた資料に眼を向け議論が開始された
『外見に共通点は?』
『ないですね』
『誕生日とかはどうかな』
『皆さんバラバラですね』
『じゃあ犯人の性別はどっちだと思う?』
『女ばっかり殺してるんだ男に決まってるだろ!』
『そうですね女性の可能性は低いです』
これだから男は…と秋山が呟きながら資料を見ていた。
少しの間ではあるが2人と会話して夏目は、春野と秋山の性格がわかってきた。
春野は頭が良くのんびりとした性格。
秋山は男嫌いで強気な性格。
(個性的な奴らだな)と思いながら夏目は春野にずっと気になっていた事を聞いた。
『春野さん 一体この資料はどうやって調べたんだ?』
『秘密です』
『なんで?』
『女の子には秘密が付き物だ』
秋山が答えた
(答えになってないよな)と思いながら夏目はため息をついた。