クリスタルクラッシュ2―?

いっと  2010-03-10投稿
閲覧数[429] 良い投票[0] 悪い投票[0]

簡単に納得してしまったダリルをミーナは哀れみの目で見つめた。
「次はミーナさんですよ」
「あ、私ね。名前はミーナ・クライトン。これでも農家出身だよ。よろしくね」
「え…という事は、皆さん全員農家出身なんですか?」
ザックは驚いて、四人を見渡した。
「そういう事だな」
「はあ…すごいですね」
「何がすごいの?」
リリアは不思議そうな表情で、首を傾げた。
「いえ、例えば騎士出身とか傭兵とか、そういう戦いのプロが一人もいないのはすごいなと思ったんです」
「なるほど。まあ、当然と言えば当然なんですけどね」
エナンは苦笑した。
「騎士は国に仕える身ですから、私たちの活動に参加する事はありません。また、傭兵を雇うお金も農家の我々にはありません。だから必然的に有志のみでやっていくしかないのです」
「なるほど…って、そんなメンバーで大丈夫なんですか?」
ザックは心配そうな顔をした。
「大丈夫です。我々は相手と真正面から戦うのが目的ではなく、あくまでも相手のやりたい事の阻止ですから」
エナンは小さく笑って、指で銀縁眼鏡を押し上げた。
「じゃあ最後に私ね。名前はリリア・ルーシー。農家出身。一応、この組織のまとめ役をやっているわ。よろしくね」
リリアはにっこりと微笑んだ。
「あ…はい、よろしくお願いします」
ザックは照れながら小さく頭を下げた。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 いっと 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]
〇beauty hand〇
海外セレブに人気


▲ページトップ