「明日、朝駅でまってるね」
『私、授業午後からだよ』
「いいぢゃん、朝から会いたいし」
日課になってた私たちの電話。
自分の思いをはっきり伝えてくれるトコに惹かれてる。
それは、変わらないけど
少し、気持ちがモヤモヤしてる。
またか…
何もかもが初めてで、ドキドキするけど
付き合いはじめて3ヶ月
彼は、相変わらず俺様だな。
翌朝
駅で会った。
『おはよ』
「おはよう、着たねo(^-^)o」
『着たよ、もう(学校)行くよ』
「あっ、行くんだ。
俺、一緒に行かないよ。友達乗ってくるし」
「一人で行ってね、じゃっ!!」
…。
あいつは、私からお小遣いを受け取った瞬間
態度を変えて電車に乗った。
なんなんだろう、あいつ。
何してるんだろう、私。
「♪♪♪♪」
「はい。どうしたの?」
「お母さん、迎えに来て。授業の時間、間違えた」
「ばかね、仕方ない。
今行くから待ってなさい」
自力で自宅まで帰る気力もなく、母に電話した。
少し前に、聞いたばっかりだけど、なんだか凄くほっとした。
その日から一週間、彼からの連絡は来なかった。
「♪♪♪♪」
久しぶりに流れた、着信音。
『はい』
「もしもし、俺。」
『うん、久しぶり』
「あのさ、別れようよ」
『…いいよ』
「なんで??」
『だって、嫌になったんでしょ。仕方ないじゃん』
「うん。じゃ。」
私の初恋、終わった。
悲しいけど、正直ほっとした。
あいつ、私を好きだった訳ぢゃない。
私の金がほしかったんだ。
気付けば、私のバイト代
あいつがほとんど使ってた。
違う。
貸して。と言われて
断れなかった私が悪い。
幸せな 楽しい思い出になるはずの 私の初恋は
呆気なく、心に穴を空けて終わった。
ちなみに、
今、試験の真っ最中だよ。
それすら知らないで
別れを切り出してきたあいつ。
あ、そんな事 気にする必要もない仲だったのか。
私たち。
数日後、テストが返された。
赤点ギリギリ…。
そりゃ、そうだよね。
淋しいよ。
私、何やってるんだろう。
私、逃げ出したい