そして気がついたら、私がいたのは朝だった。ささすがにヤバいと思い、名残惜しいが、ダラダラして嫌われたくないので、閉店十分前には店を出た。自分でなんと都合がよい客だろうとおもったが、相手はそんな事など思って無いのだろう。
店の外まで見送ってくれたキラくんにさっぱりとバイバイとさよならを告げた。
酔っぱらってる私ならすごくキス魔になるはずだけど我慢した。さすがに私も夜の女。客にそんな事求められたら対処に困る。
そんな事を思って背をむけたら
フワッと何かを感じた。キラくんが後ろから抱きしめてくれた。
私の頭の中は真っ白になり思わず振り返ってしまいそうになったが我慢した。
相手はきっと意味ないだろう行動を私はずっと思い返しては考えていた。