「何でなん?!別にそんなつもりない、そっちの勘違いやって言い返せばいいのに!」
文句言われても慶太は全然言い返さない。慶太は強いからボコボコにされたとか、そんなことはなかったけど俺は嫌やった
「別に。面倒くさいし」
慶太は少しも気にしてない
「何でやねん!…俺は知ってる。慶太がどんだけいい奴で頼りなる奴か!だから…」
何であいつら、そんな慶太が気に食わんねん!慶太はいい奴やのに
「だからやん」
落ち着いて慶太が言った。笑いながら。
「お前みたいに理解してくれる奴が一人でもいれば十分や。あんな人らどうでもいい」
慶太は俺の目を見てそう言った。
慶太は愛想よくないから、よく勘違いされる。
でも、俺は誰よりもあいつの良さを知ってる。
だから、俺は、例え皆が慶太のこと悪く言おうとも絶対いつでも慶太を信じてやれる自信がある。
俺は弱虫でケンカも弱いけど、慶太のこと、否定する奴がいれば、絶対全身で立ち向かってやる。
俺はよく単純な奴って言われる。慶太がこうって言えば迷わずついていくし、そうする。迷う必要なんかないくらい信用してる。
きっとあいつもそう思ってくれているから。 終