「にちわぁー…」
力無い声でドアを開ける
バー…って言うよりも酒屋って言ったほうが”らしい”このボロ店に来るのは久しぶりだ。
…まぁ、ただ仕事をサボって寄っただけだが…
「いらっしゃぁぃ。…って、あれ?ミサちゃ…っぁ!レオンさん!ひっっさし振りじゃなぃのぉぉ!」
ボーっとつっ立っていたバーテンが俺を見るなりこっちに近寄って来る
「その名前で呼ぶなっつってんだろマスターー…」
「はぁ…?あ!”ミサ”の方ね。」
「だから呼ぶなって!!」
「ごふ;;」
バーテンを軽く蹴りあげる
「そんなに怒る事無いでしょがー…;」
「だったら言うな!わかったか!?」
胸ぐらを押さえて一指し指を立ててバーテンに詰め寄る
「わぁかった;わぁかったってばぁ…;」
「フン、」
「…ったく、すぐ怒るのは全然変わらないねぇ〜…;…っあ、でも今日は”ショー”の日じゃ無いし…ウチに何の用だい?」
「客だ客。客に決まってんだろうが??」