君へ。

元ダメ男  2006-08-21投稿
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かつて君と僕は、恋をしていた。短い間だったが、ハッキリとまだ頭に浮かんでくる。中学の時までは恋愛に縁がなかった僕。高校に入り初恋が無惨に散り、僕は君を見つけた。メールで君に告白すると、君はyesとだけ絵文字も記号も飾らずに送って来た。その時の君の純粋さを感じ、本当に嬉しく思った。でも、前の恋がトラウマになったのか気持ちが切れやすくなっていた。しかも君のことを意識し過ぎていたせいか目が合っても話せず、ことごとく言葉が宙に舞った。そして僕の心の弱さが君を困らせ、悲しませた。そのまま一ヶ月経ち、君は僕から離れていって、僕の二回目の恋が幕を閉じた。僕はあれから後悔に暮れる日々を送りながらも新しい恋などもした。でも時間が経っても経っても頭に浮かんで来るのは君の顔、声だけだった。純粋に君が好きだということをつくづく思い知った。今、やがて来る卒業の季節が僕を焦らせている。君のことを考えるだけで、このまま後悔しているだけでは終わりたくないという気持ちが胸を熱くする。学校にいられるのはあと数ヵ月、君は地元に残り就職、僕は都会に進学と進路はバラバラ。もしかしたらもう会えないかもしれない。だから卒業するまでに、君と会えなくなってしまう前にもう一度、勇気を出して面と向かって伝えたい。『好きです。』と。

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