翼「…じゃあどうすんねん!ドラム…おらんなんて…」
聖「しゃあないやろ…」
うつ向く光希を拓朗が心配そうに見つめた
美「とにかく、どうするか考えよ…」
翼「考えるって、俺は慶太郎のドラムがいい!」
美「そんなん言ったって…!」
翼「他にこのバンド支えれるドラマーはおらん!」
美「…」
ちょうどその時扉が勢いよく開き慶太郎が入ってきた。
猛「あかんって!慶太!!無理やっ…」
その後から猛が追いかけるように入ってきた
拓「…慶太郎!?」
慶「せぇちゃん…俺、叩けます。大丈夫です」
拓「お前、無理やろ?!どうやって…」
慶「左手がある」
翼「お前アホか?!ドラムは片手じゃ叩けないねん!そんなことお前が一番知ってるやろ?」
慶「…」
聖「慶太郎、残念やけど諦めろ」
黙っていた聖二がきっぱり言いきった
秋「せぇちゃん…!」
慶「…」
聖「そのかわり…俺らは必ず関西で賞もらって全国に進んだる。」
美「聖二!?」
聖「全国くらい、行けるんやろ?出来ないことなんかないんやろ?」
翼「聖二…うん!そうや!関西で一番いい賞とって全国行こう!」
聖「だからそれまでに手、治せ。な?」
慶「……わかった」