一章 幸せ 後
少し・・・か。
せっかく隣になったのに寂しいな。
放課後、楓と城内光、宮内桜、大野成海・小柴葵、私の6人でファミレスに行った。
私達は、昔からの友達で兄弟みたいな感じ。
楓が一人で居たからさそったんだ。
一番最初に楓に話しかけたのは桜だった。
「初めまして。宮内桜です。」
「初めまして。東城楓です。」
二人は仲良く話していた。
当たり前・・・といえば、そうかもしれない。
分からない・・・けど、なんだか少し悲しい気がする。
心の中で、如何思っているのかが分からなかった。
「鈴奈?如何したの?話さないの?」
成海が私に話しかけてくれたおかげで少し落ち着いた。
ホント、如何しちゃったのかな・・・私。
自分で分からないなんて・・・。
私は少しおどおどしてたみたいで、楓が話しかけてきた。
「鈴奈?如何した?」
「あ!!なんでもないよ。」
楓が私のことを鈴奈って呼んだせいで、私と楓はからかわれた。
「あれ?いきなり呼び捨て?やりますねぇ。」
「ヒューヒュー♪」
わたしはあせって否定した。
「ち、違うよ!!ね?楓君。」
「うん。」
楓はもちろん否定した。
でも・・・嬉しかったな。
”鈴奈”・・・か。