子どもは家を選べない〜その31〜

真理康子  2010-03-18投稿
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たいへん小柄だった結衣子が、小さな騎士に尊敬の念を持ち、関心を持つことは【小さな小さな恋】だったのだろう。
結衣子は、親元にいなくて不自由な思いをする時期に、集団生活に身をおき成長していく彼らが、通常、親元で甘やかされて育つ子ども達の数倍、規律や習慣を身につけていくのを頼もしく感じていた。
自らも、物心ついた時から、扱いの難しい妹の世話をしたり、家族に入院をするものがいて、一人で家にいる煩い生活を体験してきた。
自分の寝起きする場所が、よに言う、心地よい自宅とは違った結衣子にとって、はからずも、この小さな騎士たちの空間の方が心地よく感じられた。
祖父も、我が子に対抗意識を持つ娘のそばに、愛孫を置き続けることに不安を感じていた。 結衣子が、この施設を気に入ったなら、ここに置いてやる方が遠い将来、幸せになるのではないかと思っていた。

それほどに、実の父親をしても、千鶴子に【まっとうな親になる要素】が欠けていた。



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