1992年
全日本拳法個人王座戦
五回戦(準々決勝)
鉄人と
呼ばれる選手と対峙
始めての対決は
四年前の全日本二回戦で完敗
しかし我も実力を上げ
二年前の全日本で
四位に入ったプライドもある
鉄人は大学教授でもあり大学では拳法の授業を受け持ち
雑誌でもよく紹介をされる模範的な選手
我は試合中集中し
意識が飛ぶときがある
その試合は
途中意識が飛んだ…
ぶっ倒す!
しかし
組み合った時に
左腕の逆間接を
取られた…
意識が飛んでるので痛みはない
反射的に引き抜いた
ベリッ…
靭帯が悲鳴をあげた
意識を自覚したときは
相手のパンチが
目の前にあり
防御できなかった…
準々決勝敗退…
試合が終わり
後遺症が今だ残る
右も複雑骨折の影響で今だ握れない
潮時かなあ…
始めて自分の身体を労った
お疲れ様!
今まで
よく闘ってくれたなあ…
遊び(格闘技)は引退するわ!
今までありがとうなっ
身体に話し掛けた
我の闘争心を
コントロールしてきた
格闘技を引退
この青春の区切りから
全ての闘争心は
仕事へと向かった!
♪全ては明日の夢に導かれた物語♪