「野獣の終焉6」第一部了

 2010-03-19投稿
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店では電話の後は
女将さんが
丁重に接客してくれた

私達はジョッキで
スッポンの血を飲む
という破天荒ぶりだった
ギンギンの私達は
その若い料理人と
三人で京都の繁華街に
繰り出し夜通し遊んだ


沖田と遊ぶと
必ずトラブルに合い
ワクワクした


私は一年大学を留年したので私が卒業する時は沖田は二年生

沖田は部内では
既にエースで
当時全日本個人四位の
私とも練習では互角に殴り合うほどの実力だった

私が進路を
決めかけてる時に
沖田は聞いてきた

先輩は卒業したら
どうするんですか?


私は答えた

不動産やなあ…
やっぱ成り上がるには
日本では不動産やろっ


沖田は
真剣に質問をしてきた

僕は勉強しようと
思ったら…
どの道がええと
先輩(私)は
思いますか?


私は答えた

経済全体を見渡すには
証券業界なんか
ええんちゃうか…


その頃はまだ総会屋という言葉があった時代

私も財産を一気に増大させるには上場しかない!と五年後に気がつくが

しかし八年後に
上場を仕掛ける私が
沖田と仕事で
対峙することになる!


〜第二部へ続く〜

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