『おーはーよー…』
「悠紀眠そーちゃんと寝たの?」
亜紀が心配そうな顔をして聞いてきた。
実は昨日那智先輩との電話を切ってからしばらく寝れなくて、2時間ぐらいしか寝てない。
私はいつも最低でも6時間は寝るから辛くてボーッとしてしまう…
『実はあんまり寝てなくてさー』
「悠紀が?めずらしいねぇ…」
『うん…授業中寝てたらフォローよろしく!』
「わかった〜」
私が自分の席に座り机に伏せながらボーッとしていると、ほのかと恵梨が楽しそうに喋ってるのが見えた。
ほのかは最近恵梨といることが多いみたい。
私と亜紀の話に参加できないからかな?
別に入ってきても構わないのにね。
そんな事を考えてうとうとしていると
「悠紀ちゃん!」
『ん?』
「少し喋らない?」
『いいよ〜』
恵梨が話しかけてきた。
ほのかは亜紀と話してるみたい。
「なんか眠そうだね〜」
『あんまり寝てないんだ〜』
喋りなれてない恵梨とだから、なんだか話し方がぎこちなくなってしまう。
「ちゃんと寝ないともたないぞ!」
『授業中寝るから大丈夫なのだ〜』
「ハハハ〜悠紀ちゃんやるなぁ〜」
『だろ?てか、悠紀でいいよ。私も勝手に恵梨って呼んでるし。』
「そお?じゃあ、悠紀で!」
『うん』
「これから仲良くしてね!」
『お〜』
キーンコーンカーンコーン…
ちょうどよくチャイムがなってくれた。
仲良く出来るのかな?
私はどうしてだか恵梨が苦手だった。