いきなりで悪いが、今オレの目の前で起きているコトが、あまりにも非現実的過ぎて、よくわからない。
―3分前、オレは公園のベンチで、読みたくもない、厚さ5cm程の糞ムズカシイ小説のような論文のような、ワケのわからない本を、ただ単に物静かで読書好きな優雅な男として見られたいがために、読んでいた(眺めていた)。
そしてその公園に、キレイな女性は全然来る気配は無く、筋トレばかりしているのであろうムキムキの暑苦しい男どもや、泣いてばかりのウルサイ子供を連れたお年寄りしか来ないことに、オレは遂に腹を立てて、帰ってアイドルのDVDを見ることにした。
すると、何処からともなく(正確には茂みの中から)一匹の猫が出てきた。
ただ、いつも見ているような、自由奔放な猫とは違い、いつ進化したのかと聞きたいくらい、当たり前のように二足歩行で 歩いている。
猫)おい貴様。
オ)…え?
しゃべってやがる!
もう一度聞いていいですか?いつ進化したんですかぁ〜!?
猫)おい。聞いてるのか オ)え?オ、オレ?
猫)馬鹿か貴様。私は貴様に向かって話しているのだ。貴様以外に誰がいる?
さっきから貴様貴様って生意気な猫ちゃんだ。
オ)えっと…何かご用ですか?
猫)ああ。貴様に手を貸してほしい事がある。
オ)へ?