数日後 スタジオ
翼「あれ?今日、慶太郎は?」
秋「何でおらんのー?」
翼の言葉に秋奈も不機嫌そうに尋ねた
聖「病院やって。まあ毎日見てるだけなのもおもんないやろうしな」
秋「…」
翼「なーんや」
光「…」
不機嫌そうな秋奈、退屈そうな翼、うつ向く光希…そんな3人を見て拓朗は慌てた
拓「ああ…まあ、ほら!とりあえず、はよ始めようや!な?…な?!」
――一方
「…あっ、おい!」
一人で歩く慶太郎に二人組の男が声をかけた
慶「…?」
「お前達也の弟やったよな?」
「ああ!そうや!慶太郎…やろ?」
慶「はい」
「そうやんな!覚えてるか?俺ら、“ワイルド・ワン”の…」
慶「テツくんとヒロさんでしょ?覚えてますよ」
「ほんま?そうやんなあ…達也の奴、打ち上げとかよく、お前連れてきてたもんなあ」
「…そういえば、お前らの演奏この前見たで!お前…ほんま上手くなったな」
「ほんまにな!達也の意志…しっかり引き継いだんやな…」
慶「……」
「もうあいつのドラムなんか超えちゃったんちゃう?」
「確かにな!」
二人の言葉に慶太郎は微かに笑って見せた