第二部「野獣の終焉」上

 2010-03-21投稿
閲覧数[393] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「先輩久しぶりです」

愛嬌のある笑顔に
陰りを感じた

身体はタブついたが
雰囲気は以前にも
増して殺気を帯びてる


「よくここに俺が
いるってわかったね」


昔の人間関係を利用し
近づいてくる人間に
嫌気がさし
社会人としての
僕の消息を知る人間は
少なかった


沖田の目が光った
「…仕事ですから…」

僕は受付から
渡された沖田の名刺を
見た

いかにもの反社会勢力の名刺に苦笑いした

「…で何のよう?」


「先輩の会社って凄いですね…私も仕事に絡ましてもらえませんか…」


応接室のソファーで
沖田は足を組んだ


本来ならここで
怒鳴り付けるとこだが
既に僕はもう
次の作戦を練っていた

学生時に先輩後輩でも
社会人になれば
対等という考えはあった
しかし社会人同士でも
相手を前に
足を組むというのは
僕の常識ではなかった

学生時代の懐かしさが
消えた寂しさよりも
野獣と対等の勝負を
できる興奮が大きかった

野獣なりに
計算があったのだろう

上場を目指す会社と
反社会勢力の接触は厳禁
その中での
幹部(役員)である
僕との接触

恐喝ネタかな…

〜中に続く〜

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 我 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]
ネ申盛れるカラコン
激安1日98円


▲ページトップ