長い旅にでていた。
自分を探す旅。
どこにも居なかった。
本当の自分。
使った時間は戻らなかった。
孤独感は3,5倍。
疲労感は無限大。
諦めて帰った。
張りぼての城に。
扉を開くと、
笑顔と愛が満ちていた。
ボロボロ、ボロボロ。
こぼれ落ちる悲しみ。
顔いっぱいに広がる、
喜びと幸福感。
流れきった悲しみは、
二度と帰ってこない。
気づかなかっただけで、
俺はとっくの昔にそこにいた。
あたたかい、
あたたかい。
笑顔の中に。
「ただいま。」
『お帰り。』
ただいま
(俺の愛すべき人達よ。)
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