「・・・隼人さん・・」
なんだ・・
懐かしいような声がする
この声は・・
「隼人さん!!」
「わぁっ」
現実に引き戻される感覚
とともに、
隼人は飛び起きた。
「なんなんですかぁ・・いきなり。・・って」
零が目の前で微笑んでいる。
隼人は寝てしまっていたようだ
「あれ、零・・さん」
「そろそろ面会時間は終わりですよ」
あれ、どうゆう状況だったんだっけ・・
隼人は寝起きで少し
混乱しているらしい。
「あぁ、そうだった!」
「やっとですか」
零は静かに続けた。
「あの犯人はどうなりました?」
「あぁ、犯人は・・」
ごほん、と咳ばらい。
「犯人は、警察官の目の前で・・自分の喉をナイフで・・切りさいたそうです」
「そうですか・・」
零は自分が、前とは
違う服を着ていることに気づいた。
「僕の服は?」
「あぁ、預かってますよ」
「それはよかった。」
「犯人からメッセージをもらいました」
「あの、ゲームの?」
「えぇ、そうです」
零はいつもの笑みを
浮かべた。