群青色の彼方に・・・07

長谷川友一  2010-03-23投稿
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「こちら航空管制機、ミサイル発車基地まで残り20マイル・・・まて、アンノウン検出!真っ直ぐ向かってくる!機数1!」
「一機だけ?なめてんのか?」
「三波!俺が相手する!先行け」
「はいよ!日本を救うヒーローは俺がもらってやるよ!」
「んじゃ行ってくる!ブルーイーグル2散開!」

気づいたらムスダンリのミサイル発射基地まであと5マイルまで近づいていた。
「ブルーイーグル1へ、高度を上げろ!」
高度計の数値が上がっていく・・・
1万・・・1万5千・・・2万フィートまで来たところで三波は機体を水平に戻した。
三波の目の前に広がるのは雲ひとつない青空だった。
「ブルーイーグル1へ、敵ミサイル発射まであと3分だ、三波!一発で決めて来い!日本を救ってくれ!」
「了解!ブルーイーグル11攻撃へ向かう!」
三波は機体を回転させ、全速力で下降して行った。
高度計の数値が下がって行く。
2万・・・1万5千・・・1万・・・7千・・・5千・・・ミサイル発射基地が前方に見えた。
三波は機体を水平に戻した。
敵のミサイル、対空機銃が飛んでくる。
しかし最高速度で飛んでくる三波の機体には当たらない。
ミサイルの射程まであと100・・・三波にはとても長い時間のように感じる。70・・・ミサイル発射ボタンを握る手が震える。50・・・20・・・10・・・0!ロックオン!
「ミサイル発射!」
三波の放ったミサイルが目標に近づく・・・
「当たれー!」
パッと光が見えたの思ったらドーン!と響くような重低音がコックピットに響いてきた。
ミサイル発射台が崩れていくのを横目に見ながら三波は敵から逃げるように高度をあげていった。
ピピッ!ピピッ!
無線が入ったことを知らせる音だ。
三波は嫌な胸騒ぎがした・・・



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