レモン畑で
君を抱きしめるのは
淫らな事だなんて
神様もきっと言わない
理由がいるのなら…
もしも一つだけ理由が
いるのなら…
そうだ
こういう事にしないか
君のお気に入りの
赤いリボン付きの
麦わら帽子が
飛ばされないように
なるべく僕の胸に
頭を近づけるといい
そしたら僕は
君の背中に
手をまわすよ
きっと神様には
見つからないさ
だって僕らは
レモン畑の中…
夕暮れ時の冷たい風で
静かに揺れる
レモン畑の中…