二年前
貴様か、名家ザリ家の嫡子にして、聖剣ギュスターブの弟子サルバトーレという輩は。
俺の目の前には美男子が三人並んでいた。三人ともスマートで品がある。彼らが誰なのかもちろん知っていた、エレメンツにいて彼らを知らない奴なんて、おそらくはいないだろうか。
彼らは、三銃士。三人とも名家の生まれにて、学生で星持ちの実力者。リーダーにてカリスマの持ち主アトス。女性ような顔立ちだが、冷酷非道冷静沈着なアラミス。すべてを力で凪払う猛将ポルトス。
彼らは学校の風紀を乱す者に容赦ない。それじゃ、俺が風紀を見出しているのかって話になるが、単に俺の不相応な肩書きが気に入らないんだろう。彼らはことあるごとに、カードの勝負を俺に売ってきては遺憾なくその力を発揮した。つまり、俺は今まで彼らに全敗している。
現代に場面は移る。
君、新しい力を手に入れたそうじゃないか。
あぁ手に入れたが、あんたらには関係ないだろ。
何を言っている君のような者が力を手に入れるということは、風紀を乱すもとにほかならないんだよ。だから、そのカードは私達が、預かる。
ことわぁーる。俺がこれを手に入れる為に、どれだけ苦労したか。それに不相応かどうか、試してみたらいいじゃないか。
私達に勝負を挑もうというのかな。愚かな。しかぁし、挑まれた勝負は全力持って受けよう。
ちなみに、アラミス→ポルトス→アトスの順で発言してたんで
そんじゃ、場所を校庭に移すか。
その時、教室のドアが開いて出てきたのは、
くさい、胡散臭い。
おいっ!アリス。お前、3ヶ月ぶりで何だよ。その発言は。