君はいつでも真っ直ぐ過ぎるんだ。
そんな君に惹かれたのは僕だけど。
いつでも僕は僕のことばかりで 好きなのに君に好きと言えない。
恥ずかしかったから顔を背けたまま、藍色の箱をずいっと君の前に出す。
「何?」
君は目を丸くした。
箱の中に入ってるものは、指輪とメッセージカード。
“今までも、これからも、ずっと愛してる。結婚しよう”
君は笑いながら涙を流した。
僕は笑いながら 君を抱きしめた。
「愛してる」とは言えなかった。だけど、聞こえないくらい小さな声で
「好きだよ」って言えた。