貴方に身をあずけて
溺れて
シーツの波間で
酔っていたい
貴方の体温と鼓動と
貴方の声と指だけで
息がこぼれ落ちる
毎夜 毎夜
繰り返すのに
どうして切なくなるの
どうして哀しくなるの
貴方の残した
背中の爪痕さえ
心地いいのに
どうして二人
泣きながら乱れるの
愛し合うことは
許されないから
二人 お互いに思うの
出逢うために生まれた
そしてまた
泣いてしまう
生まれたときのように