――スタジオ
翼「よっしゃあ〜!この調子で頑張ってくでー!」
マイクで翼が明るく叫んだ
猛「翼楽しそうやな」
翼「だってなんか最近俺ら上手くなったと思わん?」
聖「まあな。でもあんま調子乗んなよ」
翼「とにかく目指すは世界一!!」
秋「なんか夢でかくなってるし…あれ?慶太郎どこ行くん?」
慶「トイレ」
慶太郎はふらっと立ち上がると扉を開けて出ていった
――隆「おう、慶太郎。練習は?」
階段を降りると隆一が声をかけた
慶「…まだやってる」
隆「そうか。…まあそこ座れよ。今は誰もおらんし。どうせ暇なんやろ?」
慶太郎の気持ちを察したのか、その場にあった足の長い椅子を勧めた。その椅子とセットで置いてある丸く狭いテーブルには読みかけの雑誌が置きっぱなしにしてあった。
隆「ったく…さっき来たバンドの奴やな。ちゃんとしまっていけよな」
隆一は雑誌を元の位置に戻し慶太郎の前に缶コーヒーを置いた
慶「ありがとう」
隆「ええよ。」
同じ缶コーヒーを手に、隣に腰かけた
隆「俺も今、暇やってん。」