alone 17=もう いねーんだよ=

兼古 朝知  2010-03-28投稿
閲覧数[345] 良い投票[0] 悪い投票[0]



そして、現在。
晶は かつての遊び相手でもあり、両親や兄を殺した自神宗信者の上に立つ水鶴と対峙している。

「もう死なせねー…」

呻くようにして、晶は言った。

「もういねーんだよ…!!
父ちゃんも母ちゃんも…にーちゃんも…ッ!!
これ以上…
失ってたまるか…!
これ以上…!!
大切な仲間を死なせて
たまるか…ッ!!」

刀の切っ先を水鶴に向けたまま、晶は しっかりと水鶴の目を見て言う。
水鶴は今までの冷たい表情を崩さずに聞いていた。

その時。


――ガサッ

「あき…ら?」

晶の背後から、草を掻き分ける音と聞き慣れた声がした。

「…?」

声の主の姿に見覚えの無い水鶴と圭は、しばし固まる。

「ゆ う…?」

晶は別の理由で固まった。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 兼古 朝知 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ