〜雨の日〜3話

Loogu  2010-03-28投稿
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寝ているところを起こすこともできないので、しばらくその場で立って待つことにした。
10分ほど経っただろうか?
奥のほうの布団がめくれてスポーツ刈の『おじさん』がこっちに気づいて近付いてくる。
おじさん 『おめぇが今日から働く新入りか?』
俺はあわててうなずいた。
おじさん 『おりゃあ、木戸 熊太郎』
『今日の仕事はそこら辺の床でも磨いてくれ』
あまりにも曖昧すぎる命令に『はい』と答えることしかできなかった。
熊太郎さん 『それじゃ、よろしくな』
気持ちの整理をする場所が欲しくて従業員用トイレにかけこんだ。
5分後…とにかく言われたことをやろう。
そう心に決めて雑巾とバケツを調理場から借りて『そこら辺』の掃除を始めた。
まだ六時くらいで夏なのですでに外は明るくなっていたが、気持ち的には曇りだった。
これでも掃除は得意で小学生のときは張り切りすぎて『掃除大王』などと言われ今考えるといいように使われていたような気がする。
多分誉めれば伸びる子だった。
自分で言うのもなんだが、根はまじめなほうなのでしっかり1つの廊下を二回拭いた。
集中すると時間は早いものでいつの間にか9時になっていた。
そろそろ親が起きるしまだアルバイトの事を話していないので説明しなければならない。
廊下磨きもひと段落ついたので部屋に戻ることにした。
両親は起きたら俺がいないことに気づいて探していたらしく、とりあえずアルバイトをすることになったことを話した。
親は驚いていたが旅館で働くなんでことはなかなかできることじゃない、と言ってあっさり了解してくれた。
『社会勉強』になるらしい。
朝飯は親たちと一緒に食べてまた仕事に戻ることにした。



あとがき…
この頃引っ越しで忙しい



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