「悪く思う…な。これが戦い…だろう?」
ぼそぼそと柊が言う。
「やだよ!!あたし まだ死にたくないもの!!」
夕は後ろにさがろうとした。だが、足がすくんでいたせいで小石に躓き、ガクリと膝をついてしまった。
「いや…やだよ…!!」
夕はがくがくと震え、目には涙が溜まってきた。
「一瞬…だ」
圭が鎌のついた左手を振り上げる。
「ぃやあぁあぁぁあ!!」
――ザクッ!!
「…ッぅぁあ!!」
苦悶の声をあげたのは…
「あき ら…?」