ワタルは幼稚園からの親友である。どうやらワタルの母親と千代も仲が良かったらしい。そのためかワタルの母親はマサトにとても親切にしてくれる。
[ピンポーン] 「は〜い!」
「あの〜マサトです。黒田マサトです。」
「あら〜どうしたの?上がっていって!どうぞ。」と、言うとドアを開けてくれた。
「もしかしてうちのワタルがまた何かやったの?まったく…あの子ったら。少しはマサト君を見習ったら良いのにねぇ〜。後で部屋にジュースを持っていくからねぇ。ゆっくりしていってね〜」
「はい!!」そういうとマサトはワタルの部屋に向かった。
「よぉっ。来たのか…」
「来ちゃ悪いのかよ?」
「別に……。どうしたんだ?」
ワタルはまるで大人の様な口調だ。さっきワタルの母親は「見習わせたい」と言ったがはっきり言ってワタルはすべてにおいてマサトを超えている。学校でも一番優秀だ。