事実はいやがおうでも
自己嫌悪として
身体を貫く…
♪のたうちまわるほど
ぶちのめされた夜…♪
死にたいとは
異次元だが立てない
尿意を感じても
立てなく…たれがす
…何日たったかも
わからない…
立たたなきゃあ…と
思っても立てない
もうろうとする
意識の中で
後輩達が慌ただしく
救急車を呼んでる
姿が見える
カッコつけなきゃ…
救急車にタンカで
乗せられる時に
陽ちゃんに命令した
小便片付けて
部屋をキレイに
しといてや!
陽ちゃんは
少し安堵の顔で
微笑む
押忍わかりました!
・・・・・・・
病院に運ばれて
点滴を受けてたようだ
目覚めると
ベッドの高さに
幼い顔があった
…自分の情けなさ
…自分の身勝手さに
心締め付けられたが
心が笑うように
我自身に命じた
無意識に
幼い頭を撫でた…
第一幕(了)