僕と同じ髪の色

快雅  2006-08-22投稿
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「失礼します。」
 麗久は鈴木に呼ばれて職員室にいた。
「先生『お願』って何ですか?」
「・・・言いにくいんだけど、麗久は・・・前『喧嘩』強かったよね?」
「はい?」
 鈴木は机の引き出しから一枚の紙を出して麗久に見せた。
「・・・・あたしにどうしろっていうんですか?」
「純弥と、二十四時間、休日を抜いて同居してほしい。厳密には『死者』が出ないように見張っていてほしい。町からの『お願い』なの。」
 麗久は考えた。そしてゆっくり口を開いた。
「Pardon.」
「英語上手いねぇ、苦手なのに。」
 麗久は苦手な英語でもう一度と言った。鈴木はゆっくり分かりやすいように要点を言った。
「華水純弥と同居してほしい。死者が出ないように。」
「嫌。」
「・・・早いなぁ〜・・・・もう一回よくその用紙をよんでから言ってちょうだい。悪い話じゃないと思うんだけど?」
 麗久はもう一度用紙を見た。
    ? 名前  華水 純弥 
      学年  中学二年生
             (母親は蒸発中)
      ※ ・イタリアから越してきた
        ・母親がイタリア人、父親が日本人のハーフである
        ・イタリアのすべての学校で退学処分になりこの学校にやってき         た(成績は優秀だが、かなりの不良である 戦績 暴力団組員         四十七名を病院送り マフィア一団体壊滅)
        ・父親は天皇をはじめ、多くの政治家などと顔見知りである ?
「あのですねぇ・・・あたしと釣合とれてませんよ?」
 こんな化け物押しつけないでほしい。
 麗久はここらでは一番の喧嘩の達人だが、麗久自身は自分より強いのは五万といる、そう思ってた。
「・・・・麗久それが、あなた本州で最強の中学生なのよね・・・・」
「は?」
 麗久は聞き返した。
「だって、あなたの所に来た三十四人ってその都・府・県の強者なんだから。」
「あ・・・」
 そうい言えば全員同じようなことを名乗ってた気がした。
「よろしくね。」
「やらなきゃだめですか?」
「ええ。」
「どうしても、ですか?」
「どうしても。ついでに言うと、あなたの家よ。」
 最悪、麗久はそう思った。



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