たちこめる煙の中で
二人はそっと敷き詰める
静かに鈴蘭の枯れゆく末路を…
一緒にいたはずの青のスコップに書いた名前
『時間がない』
高鳴る想いは濁ったブラックホールに飲み込まれていく
どんな人の中にいるあたしよりも
二人の中にいるあたしをちゃんと覚えていてほしい…
せつなくなる痛いハーブティー
霞んでいくタマネギ切った後の涙で
分け合った暮らしと共に二人で消そう
『未来がない』
冷めたハーブティー
お互いの顔をじっと見つめて
あと一回抱きしめあったら最後になるだろう…から
何も言わないでおこうね
忘れるためには全部必要なことだから