「天女とのはじまり」上

 2010-03-30投稿
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この
ナンバーワン(香織)は隙がなく
教科書のような
接客だったが
楽しい空間を
創ることは天才的だった


理沙が
不似合いなドレスを
まとい席に来た

僕は香織に話しかけた

「理沙は今日からやから可愛がってあげてな」


店長を呼んだ

「香織を場内にしてドンペリのピンクで」


ナンバーワンの香織に
理沙絡みで
売上を少し分ければ
香織も理沙に
売上を分けるだろう
という計算が働いた


理沙をリラックスさせようと香織が気を遣う



まっプロらしいって
いやあプロらしい…


それが香織の第一印象


当時はまだポケベル時代で携帯を持っている僕は珍しかったが
香織も携帯を持っていたので盛り上がった


理沙は僕の隣に
チョコンと座っていたが
僕と香織が
仲良くなるのを
不安げに眺めている


店長がドンペリを
運んできた


店長はドンペリで
乾杯が終わると
香織がテーブルに
呼ばれたようで
香織を呼んだ


宇野さん(僕)
ごゆっくり…


これが
15年前に
僕の借金を清算し
忽然と姿を消した
天女香織との
出会いだった

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