蝉の声がやけに頭に響いていた
体を通り抜けていきそうな
きれいな夕焼けが
終わりを告げる
夜がくるのだ
夜が嫌いだと言った君
一人にしてほしくないと
そっとつぶやいた君
ずっと側にいるよと僕が言った後
子供のように笑った君
そんな君が
白いベッドの上で
静かに冷たくなっていた
僕は
君の少し笑ってるみたいな
顔を見て
少し
少し
泣いた
ずっとそばにいると
僕が言った日
君は言った
ずっと…忘れないでね
と