「……」
「…」
それ以降 三人とも何も喋ることなく、皆神の陣地の目印である青い旗が見えてきた。
「そろそろ…です」
「あぁ、そのようだ。晶、どこが入り口だ?」
「…」
「…晶?」
「…はっ…ッはぁ…はッ……はぁ…」
晶は荒く呼吸をするだけで、何も返さなかった。
恐らく、血を流しすぎたのだろう。
「…ちッ、何を死にかけている!!」
水鶴は そう吐き捨て、勘を頼りに入り口を探し、臆する事なく陣内に入っていった。柊は黙ってそれについていく。
「ね、ねぇアレ…!!」
「な、何であのコたちがここに!?」
「きゃああああッ!!」
間もなく、皆神の陣はざわめきと悲鳴に包まれた。