alone 27=それは違うな=

兼古 朝知  2010-04-02投稿
閲覧数[411] 良い投票[0] 悪い投票[0]



「中村水鶴…どうして晶君を助けたの?」

福野の言葉に、俯き加減の水鶴の頭が上がる。

「助けた?…それは違うな」

「どういうこと…?」

水鶴の言葉に疑問を抱く福野。

「私が晶を殺すからだ。勝手に死なれては困るからな」

水鶴は平然と答える。

「…晶君はアナタなんかに殺されないわ!」

福野が水鶴の冷たい目をしっかりと見据えて言った。

「そう思いたいなら思うがいい。…想像するのは自由だからな」

水鶴は踵を返した。

「柊。もういい」

「承…知」

圭はパッと男を放し、素早く水鶴のもとへ駆け寄った。

水鶴と圭が消えた後…

「畜生!!」

首から些か血を流しながら、男が悔しそうに言った。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 兼古 朝知 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ