俺は以前とは別人の友美に愕然とした。たった1週間で人はこんなに変化するんだ・・。こんなに脆い生き物なんだ・・。
けど、俺は諦めない。いや、諦める気がない。
一人じゃしんどいけど、二人ならどんなに苦しいリハビリだって乗り越えれるはずだ。かたくなに俺は自分にそう言い聞かせた。
タバコを吸いに行ってた父さんが俺を呼び病室を出て駐車場にきた。
「淳くんには本当の事を言わにゃならんなぁ。君を友美の彼氏として、いや、一人の男として話すつもりだからな」
俺の時間が止まった。涙は出てこない。
エ?ナンテイッタンデスカ?タシカニアノトキハタスカルカモッテ・・?
母さんから聞いた情報とは全くかけ離れていた。いや、本当のことを言うと「近からず、遠からず」が正しい。
「母さんから聞いた事と違うだろうし、辛いと思うけどこれが真実で現実なんだよ。それで、本当に申し訳ないが、残りの時間を友美に使ってくれないか?無理を承知で頼む・・」
父さんは深く頭を下げた。
普通なら快く承諾したいがそうもいかない・・。
頭の整理がつかない。ついていけない。
「何で友美が?」
頭から離れないでいた・・