−支倉雪斗。
初めて見たときから
その姿が 焼き付いて離れなかった。
いわゆる、一目惚れってやつ?
今までは 何の自覚も
なかったけど。今更になって自覚したんだ。
私は、雪斗がスキなんだ。でも、雪斗は私の事、
どう思ってんだろ。
それだけが ずっと心配でいる
。でも…今日は絶好の告るチャンスッ!!
だって…遠足だもん!
この中学の恒例行事。
一年全員で遊園地!
まず…物陰に雪斗を引っ張って…そんでもって告る!!
我ながらいい作戦。。
この時の遊園地は…
かなり盛り上がった。
肝心なジェットコースターとか…
昼ご飯も終え、時間もたった。
「集合時間20分前ー」
雪斗探さなきゃっ!!
はぁっ…はっ……
息を切らして雪斗を探した。
−いた…
あの男子群の中。
「雪斗っ…ちょっと来て」
腕を掴んだとき…振り払われた。「やめろよ…なんなんだよ!」
−そんな………
フラれた…の前だ。
「う…わああん…っ…雪斗っ…ひどいよ…いくらハズくてもっ…」
「集合時間10分前ー」
またアナウンスがなる。
「戻んなきゃ…」
そのとき…
「待てよ…っ」
「な…雪斗っ…何?放してよっ!」
「いいからこいよ!!」
そして雪斗は…
「そのゴンドラ乗ります!!」
「何!?雪斗!!今更!私、言っちゃ悪いけどマジ傷ついたんだよ!」
「ごめんな…」
「もういいよ!やめてよ!」
「美穂…俺…」
「いいって言ってるじゃん!」
「聞けよ!!」
「俺…ダチの前で美穂に呼ばれてハズかったからあんな事…ごめんな。美穂。マジで」
「私…雪斗のこ…」
なぜか涙が出てしまった。
「ごめんね…雪斗…私…」
チュッ… 唇に柔らかい感覚が渡った。
「なんも言わなくていい。俺、美穂の事、好きだ」
「私…も…だよ。雪斗…好きっ…」
「好きだよ、美穂」
Sweet.Honey END