続「口笛吹いて」幕開け

 2010-04-02投稿
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子供達の居場所確保の
陣取り合戦は
緻密で無慈悲だ…



小学校を卒業し
中学に入学し
最初の夏休みを終えた
9月のある日

いつものように
昼寝していると

机を囲まれた
雰囲気を感じた


警戒して集団に
視線を浴びせると
野球部の連中だった


「さんけ(僕)明日…
栄二潰すから」


やっぱりね

僕は複雑な心境になった


小学校の時に
絶対的なリーダーで

皆を従えさせていた
栄二君も


中学に入り
野球部に入部したが

野球部には
大柄の転校生三人と

他の小学校からの
やんちゃな子供達

そして栄二君と
同じ小学校で
いじめられ続けた
子供達が入部した



三グループは結集し
栄二君を潰す計画を
建てたようだ


僕は寝ぼけ眼で考えた


僕は番長の大久保さんに可愛がられ

あの日以来暴れん坊になり喧嘩では一年生では最強と言われる国田君とも仲が良い

ましては一年にして
学校の女子グループの
中核の岡崎とはマブダチ

まっ手回しのいいことで

僕は作戦の綿密さに
少し嫌悪感を感じた


僕とも仲の良くなってた野球部のリーダー格の
雄太が困惑している僕に言葉を続けた

「さんけ(僕)も
当然俺達に加勢してくれるよな」


確かに栄二君は
独特のカリスマ性があり
いくら人数を
揃えても栄二君を
潰そうとする皆は
不安そうだった


〜上に続く〜

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