航宙機動部隊第四章

まっかつ改  2010-04-02投稿
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銀河元号二一八八年第一期四日(修正太陽暦一月九日)―遂に星系合衆国連合艦隊は帝国統合宇宙軍へ向けて兵を向けた。
派遣された軍容自体は今だささやかながらも、遂に戦争が始まったのだ。
当然ながら最外縁(タルタロス)統一を旗印に掲げる統合宇宙軍側にこれを避けるべき理由はない。
遅かれ早かれ両軍の決戦は現実の物となるであろう―\r
しかし一方ではパレオス―合衆国陣営内部に置ける対立と分裂は、目前に迫る艦隊戦よりも遥かに深刻かつ抜き差しならない物となっていた。
言うまでもなくフーバー=エンジェルミを首魁とする太子党の引き起こした一連の騒動と、それを取り締まるべき連合艦隊中枢の無為無策が原因だった。
当初こそ心ならずもその乱行に巻き込まれ、本来なら距離を置きたがっていた共和国宙邦(グルン)星民・リク=ウル=カルンダハラとテンペ=ホイフェ=クダグニンの二人は、知己マエリー公女がフーバー=エンジェルミによる一方的なテロによって犠牲になるに及んで、その打倒を決意し立ち上がろうとしていた。
最外縁征討軍が動き出したのとほぼ同じ頃、総領事全権を拝命していたリクは、その資格を生かして連合艦隊司令長官・ネカイア公爵クラッタ名誉元帥への元に向かおうとしていた―\r



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