ライジングサン作戦当日。カイエン空尉は出撃の途についていた。作戦に参加する航空機は基地に集結し、離陸をまっていた。そして、ついに、全機に連絡が入った。
「全機に告ぐ。作戦行程に従って離陸せよ」
護衛の戦闘機が離陸を初め耳をつんざくような爆音が轟く。建物の窓ガラスがビリビリと震える。それに続きカイエン空尉の編隊も離陸を開始する。
「絶対に帰ってくる」
といいながらエンジンスロットルレバーを引いた。機体がふわりと浮き上がり、地面が遠ざかっていく。 ほんの数分のうちに、空には.100機をこえる大編隊が出来ていた。
地平線の上には昇ってきた太陽が顔を覗かせていた。そう、「ライジングサン」が…