これは、今、実際に起きているちっちゃい恋?の話。
周りからすれば、本当にちっちゃくて、本当にたいしたことない、どこにでもあるような恋?の話。
でも、私には大きな恋。
私は、いつでもプラス思考で割とあっさりした性格のせいか、弱い子に好かれる。
「ゆきぃ〜!!」
「何ぃ?」
「うち、もう死にたい!」
「なんてことを言うんや!どんなに辛くても生きてるだけでいい!何もしんでいいから死ぬことだけはすんな!」
弱音を吐いては抱きつく女友達。
皆、大げさなんだよ。…なんて思いつつも助けてやる。
でも、誰よりも鬱陶しいのがこれ。
「ゆぎぃ〜!!!」
「もうなに〜?!」
「俺はもうあかん!!!」
うちのクラスは皆仲良し。男女なんか関係ない。
そのクラスメイトの一人で、こうやって毎日私のところにくるのが、こうた。
「そんなことない!こうた、あんたはやれば出来る子や!」
またか。って思いつつも、こいつはこう言ってやらんと、弱虫な奴やからついほっとけない。
「やっぱ、ゆきに話すと元気になるわ」
そうやって笑う顔が見たくなるから、励ましたくなる。
ほんま頼りにならんから、いつもうちがおらなって、そう思ってた