あなたが他の人、好きなのは知ってましたー・・・
「稟!彼だよ!!」
バッ
「本当だっ!」
カシャッ
「稟…やめなよ…ストーカーみたい…」
「いいの!」
「♪」
あなたの事を好きになってたのは、春だったね。桜が舞って、あなたを見つけた。とてもいい顔をしてた。それが、あたしの初恋だったよ。でも---
「あーやっぱり彼女いたんだね。」
「誰の?」
「稟っ!?」
驚いてる…?その時は、分からなかったけど、気をつかってくれていた。
「稟の好きな彼・・・彼女いるんだよ…」
「え?」
「ほら!!あれ!!」
本当…付き合ってるんだ…
「ありがと…教えてくれて…じゃあ…」
いたくなかった、その場にいたくなかったの。あなたを、見ているのが辛くて、彼女と笑いあってるのを、見ているのが辛くて、最後は逃げ出してしまった…情けなくて…でも・・・あんなに好きだった人を、諦めるのは辛い…諦めねたくは、ないよ…?でもね、あんな嬉しそうな、笑ってる彼を見ると、「諦めねなくちゃな」って、思うの。だからねー・・・・・・
-さよなら私の初恋-