「好きです。付き合って 下さい。」
私は5階の教室の窓から告白を見ている。
いや。私は見ようとしてない。友達に連れて来られたんだ。
告白されてる人はと言うと…。
明るくて、男女とわず寄ってくるモテ男なのだ。
男の名前は、《咲也》
あ…。こっち向いた。
「おーい!音々ぇ〜。」
馬鹿だ…。
「あの…。それで返事は…?」
「あ。ゴメン無理。俺、音々が好きだから!」
『ヒューヒュー』
本当に馬鹿だ‥−。
あいつは、一日に何十回も告白され、その度に断っている。
私のどこが好きなのか私には分かんない。
私は告白をいいよ。と言えない…。
それは、一年前に彼氏が死んだ−‥。
そして、もう一つある。
それは、彼氏が咲也と親友だから…。
私には、受け取ることは出来ないのだ。
いつも夜に夢で彼氏が何か言っている。
最初は、口パクで何言ってるか分かんなかったけど、一日一日経つ度に一言ずつ聞こえてくる。
あと二日で全て分かる。
そして二日後の夜のこと彼氏が言った言葉は…。
『今までありがとう。お前は俺が縛り付けてたのかも知れないな。お前は咲也が好きなんだ。俺は分かる。俺の事は気にしないで、咲也の彼女になりな。咲也ならお前をたくせる−‥。幸せに。』
朝起きた私は泣いてた。
そして、私は咲也の告白を398回目で『はい。』と言った。
「雅哉ありがとう。音々を大事にするよ。」
咲也はそう言って、墓を出た。
PS
さくやをイメージして、
398回に告白を受け取った