398回目の告白

 2010-04-05投稿
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「好きです。付き合って 下さい。」

私は5階の教室の窓から告白を見ている。

いや。私は見ようとしてない。友達に連れて来られたんだ。

告白されてる人はと言うと…。

明るくて、男女とわず寄ってくるモテ男なのだ。

男の名前は、《咲也》

あ…。こっち向いた。

「おーい!音々ぇ〜。」

馬鹿だ…。

「あの…。それで返事は…?」

「あ。ゴメン無理。俺、音々が好きだから!」

『ヒューヒュー』

本当に馬鹿だ‥−。

あいつは、一日に何十回も告白され、その度に断っている。

私のどこが好きなのか私には分かんない。

私は告白をいいよ。と言えない…。

それは、一年前に彼氏が死んだ−‥。

そして、もう一つある。

それは、彼氏が咲也と親友だから…。

私には、受け取ることは出来ないのだ。

いつも夜に夢で彼氏が何か言っている。

最初は、口パクで何言ってるか分かんなかったけど、一日一日経つ度に一言ずつ聞こえてくる。

あと二日で全て分かる。

そして二日後の夜のこと彼氏が言った言葉は…。

『今までありがとう。お前は俺が縛り付けてたのかも知れないな。お前は咲也が好きなんだ。俺は分かる。俺の事は気にしないで、咲也の彼女になりな。咲也ならお前をたくせる−‥。幸せに。』

朝起きた私は泣いてた。

そして、私は咲也の告白を398回目で『はい。』と言った。

「雅哉ありがとう。音々を大事にするよ。」

咲也はそう言って、墓を出た。

PS
さくやをイメージして、
398回に告白を受け取った



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