「出来れば今晩中には返事が欲しいんだ。」
「・・はい。」
としか言えなかった。
友美の意識が戻る事は確実に無い。
今は生命維持装置により延命措置してる。
母さんには黙っている。
父さんは事故にあってすぐに医者から聞き事情は知っていた。けど、父さんは母さんに言えなかった。自分がしっかりしてないのに母さんに言えないでいた。
きりのいいとこで母さんに言うことにした。
それで正月明けにするという結論に達した。
俺は無い頭で精一杯考えた。どれくらい考えただろうか。友美との思い出がよみがえる。
嫌だ。
仕方ない。
諦めねぇ!
仕方ない。
ってか嘘だろ?
男らしく構えろよ。
信じたくねぇ・・。
俺は悩んだ末に結論が出たので父さんに報告しに病室に向かい、父さんを車に呼んだ。
「さっきの返事かな?本当にすまんなぁ・・」
「いえ、父さんの判断と決断は間違ってないと思います。ただ一つわがまま言わせてください。」
「・・ん。聞かしてくれるかい?」
「じつは・・」
これを言うのは困難だ。ひょっとしたら一生後悔の人生を歩むかもしれない。
だが、言わずに後悔するのも嫌だった・・