言えないバイバイ 3話(全10話)

きゃしー  2010-04-06投稿
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そうして月日は流れて気づいたら、毎日1日に1度は『ゆきぃー!!!』って呼ぶ声が響くようになった。

毎日、顔をあわせれば、

「今日の服、変」

「あぁ?!」

「嘘やって。似合ってる」

とか、

「この曲良くない?」

「えー全然。それよりこの歌、良くない?」

「えー趣味悪っ」

とか、そんなやりとりが待っている。

いっつもへこんでばっかのあいつでも、たまに、

「成績下がったあ…」

とか言ってへこむうちを

「大丈夫やって!」

って励ましたりする。
根拠ないくせに

「小さいことで悩むな!ゆき!あはは」

お前が言うな!

「…こうたのくせに。」

「え?」

「何でもないー!」


なんか頼りないし、バカっぽいし、弱そうやし、彼氏にはしたくないタイプ。

でも、あいつのバカっぽさはまわりを元気にすると、私はひそかに思ってる。


そんなある日

「ゆきって、こうた君が好きなん?」

「は?」

まさか。んな訳ないやろ

「だっていっつも励ましてるやん」

「それはあいつが弱っちぃからで…」

「弱い〜?彼、結構頼りになるやん」

あいつが?

「この前も荷物運んでたら手伝ってくれたよー!結構男らしいと思ったもん」

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