「私ね…
引越しするんだ…
明日、なんだけどね…」
え！?
「引…越し??」
…え！?
引越し…って…
「うん…
だから…もう…」
「嫌だよ！！
もう…会えないの！?」
「うん…」
嫌だ…
嫌だ…
「嫌だよ…！！」
「あ…！
泣いちゃﾀﾞﾒだよ…」
もう
会えないのなんか…
そんなの嫌だよ…
えりかさん…
「どこ行っちゃうの…??」
「…ずっと
遠く遠くだよ」
「遠くって、どこ…??
遊びに行く！！
会いに行く！！」
僕は
会いに行くよ…
「大地君には…
わからない
遠い所だよ…」
「うわぁぁぁぁん！！」
「大地君…
泣いちゃ…ﾀﾞﾒだよ…
私だって…泣いちゃうよ…」
えりかさん…
えりかさんも
泣いてる…
この川で
えりかさんと
おしゃべりも会う事も
もう…
一生、出来ないんだね…
「大地君、ありがとう！
夏の思い出だったね！
忘れないよ…」
「…」
えりかさん…
僕…僕は…
「えりかさん、大好きだよ！！」
あ…
「え…！?」
…。
「えへへ…
ありがとう！」
「本当に本当に
大好きだよ！！！」
「うん…」
えりかさんは…
僕の事…
どう思ってるの…??
「また…会おうね！！
ずっと元気でね！
大地君！！」
…えりかさん
もう行っちゃう…
「大地君！」
…！?
「ん…??」
「また大人になったら
彼女にしてね！！」
え…
「それまで
元気でね！！
ﾊﾞｲﾊﾞｲ！」
「うん！！」
えりかさん…
ありがとう！
またいつか
会える日まで
僕はずっと…
ずっとずっとずっと
えりかさんを待ってるよ！！
＊END＊
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